頭の中が暇だからなのか、嫌いになりたいからなのか、彼に言われて嫌だった言葉ばかりを思い出す。

 

厄介なのは、言われたそのときは流してしまったり、そんなに嫌だと思わなかったりしたけれど(思いたくなかったというのもある)、言われて何年か経ってから、腹がたつことである。一度腹が立つと、何回でもそのことを思い出すと嫌だったなと思う。

 

母のもの忘れがひどくなりはじめて悩んでいたとき、『身体は元気なのにもの忘れがひどいって周りの人はキツいんだよな、この先何十年もキツいよ』と言われたこと。

 

福祉まつりに行って売店のお兄さんに親切にされた話をしたとき、『あなたも障がい者と思われたんじゃない?ああいう人たちって自己コントロールができないから太ってるじゃん。あなた太ってるからきっと間違われたんだよ』と言われたこと。

 

今考えても、良識のある人なら絶対にそんなこと言わないよな〜と思う。

 

言われたそのときは『あはは〜』で流してしまったけど、事あるごとに思い出しちゃうんだよな。思い出したくないのにな。