先日誕生日だったので、週末に恋人がお祝いをしてくれた。

ジャック・アンド・ベティで『FRANK』を観て、キヤアンティークスを覗いて、象の鼻パークを少し歩いて、シルクセンター国際貿易観光会館に行った。『FRANK』の特典でもらったバッグに缶バッジをつけて、得意気に歩いた。

プレゼントはすでにいただいていたのだけど、シルクセンターの地下の素敵な古着屋さん?古道具屋さん?で、ネコが印刷された懐かしい印象のトートバッグを買ってもらった。夜はカクテルホールロマンスで。お酒もお料理もとても美味しく、酔っ払ったわたしはステージで一曲歌った。「ドゥー・ユー・リメンバー・ミー」。楽しかった。地震の揺れに気付かないほどフワフワした夜だった。

恋人が本当に優しいなと思ったのは、わたしがDとして初めて制作したページが載っている雑誌を自分用にと買ってくれたこと。「一緒にいるときに買いたいから」と、ロマンス帰りすぐにコンビニで買っていた。そして大切そうに持ち帰ってくれた。

シルクセンターにいるときに母から「どこにいるの」メール、ロマンスにいるときに母から「自分勝手にやりなさい。わたしたちはもうすぐ死ぬから」メール、…恒例のやつがきた。わたしは母や家のことがいつも重く体にのしかかっていて、どこに行っても何をしていても心から楽しむことができなくて、とにかく胸の奥がズーンとして、落ち着かなくて、死にたくなる。でもここ数年でだいぶ振り回されなくなった。恋人がいてくれて本当によかったと思った。